卒FIT後の売電先を比較|東京電力エリアの買取単価と条件
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結論
- 東京電力エリアで卒FITを迎えて何もしないと、東京電力の標準プラン8.50円/kWh(税込)で買い取りが続きます。
- 公式資料で確認できた中では、東京ガス10.5円、出光のでんきセット11.5円、ENEOS11円(2025年度)と、2円から3円ほど高い買取先があります。
- 年3,000kWh売る家なら、2円の差で年6,000円です。単価より「電気の契約もセットか」「蓄電池を買う予定があるか」で選ぶ方が差が出ます。
この記事を書いた人
神奈川県在住、共働き・子ども3人の二世帯住宅で、太陽光発電と蓄電池を載せて暮らしています。
この記事では、東京電力エリアで卒FITの買取をしている会社の公式サイトと説明書を開いて、買取単価と条件を比べました。比較サイトは一覧の確認だけに使い、単価はすべて各社の資料で確かめています。資料の時点が古いものは、その時点を書いています。
卒FITの買取単価を比べた(東京電力エリア)
住宅用太陽光(10kW未満)のFITの買取期間は10年です。終わったあとの買取は、各社が自由に単価を決めています。
| 買取先とプラン | 単価(税込) | 主な条件 | 資料の時点 |
|---|---|---|---|
| 東京電力EP 再エネ買取標準プラン | 8.50円 | 東京電力に売っていれば手続き不要で自動継続 | 2026年10月確認 |
| 東京ガス 太陽光買取プラン | 10.5円 | どなたでも申込可 | 2026年10月確認 |
| 東京ガス 蓄電池購入サポートプラン | 23円(半年間) | 東京ガス指定の販売店で対象の蓄電池を購入 | 2026年10月確認 |
| 出光 スタンダード買取プラン | 9.5円 | 買取のみの契約 | 2025年4月版の説明書 |
| 出光 でんきセット買取プラン | 11.5円 | 出光の電気と同一住所・同一名義で契約 | 2025年4月版の説明書 |
| ENEOS 太陽光買取サービス | 11円 | 関東の単価 | 2025年度(2025年4月から2026年3月)の案内 |
出光とENEOSは、2026年度の単価を公式資料で確認できませんでした。申し込む前に最新の単価を確認してください。
一条工務店のオーナー向けに卒FITの買取プランがあるかも調べましたが、公式に単価が出ているページは見つかりませんでした。ハウスメーカー系の買取は「その会社で建てた家」が条件のことが多いので、オーナー向けの窓口で直接確認するのが確実です。
単価の差は1年でいくらになるか
単価の差が実際の金額でどれくらいかを、年間の余剰電力量ごとに計算しました。東京電力の標準プラン(8.50円)との差です。
| 年間の余剰電力量 | 8.50円(東京電力) | 10.5円(東京ガス) | 11.5円(出光セット) |
|---|---|---|---|
| 2,000kWh | 17,000円 | 21,000円(+4,000円) | 23,000円(+6,000円) |
| 3,000kWh | 25,500円 | 31,500円(+6,000円) | 34,500円(+9,000円) |
| 4,000kWh | 34,000円 | 42,000円(+8,000円) | 46,000円(+12,000円) |
差は年に数千円から1万円ほどです。乗り換えの手間に見合うかは、売る量しだいです。余剰電力量は、電力会社から届く「購入電力量のお知らせ」や検針票の売電量で確認できます。
単価以外に見るところ
支払い方法
東京電力の標準プランは、10kW未満なら年2回の振込です(1月から5月分は6月、7月から11月分は12月)。東京ガスは6か月分をまとめて振込。出光のでんきセットは電気料金から差し引き、スタンダードは6か月に1回の振込で、紙のお知らせを希望すると月220円(税込)の手数料がかかります。
電気の契約とのセット
出光は電気の契約とセットにすると2円高くなります。ただ、電気の料金プランを変えると、買う電気の単価も変わります。買取で年数千円得をしても、電気代が上がれば意味がありません。セットにするときは、今の電気代と比べてから決めてください。電気の料金プランの比較は太陽光の家に合う電気料金プランの比較にまとめています。
契約期間と解約
東京電力の標準プランは、FIT満了日の翌日が属する年度末までが契約期間で、その後1年ごとの自動更新です。出光も最初の3月31日までで、以降1年ごとの自動更新、解約違約金はないと説明書に書かれています。
「売る」以外の選択肢:東京電力の再エネおあずかりプラン
東京電力には、蓄電池がなくても余った電気を「預けた」とみなして自宅で使った分に充てるプランがあります。
- 料金は月4,000円(税込)、預けられるのは月250kWhまで
- 預けた分は、使った電気の単価の高い順に、その電力量料金単価相当で買い取られる
- 250kWhを超えた分は8.5円で買取
- クレジットカード払いと、東京電力指定の電気料金プランへの加入が条件
月の余剰電力量をX kWh、買う電気の単価をP円とすると、得は「X×(P−8.5)−4,000円」です。仮にPが30円なら、月186kWhほどで元が取れ、それより少ない月は損になります。冬に余剰が減る家は、年間を通して計算する必要があります。東京電力自身も「余剰電力量や使用状況によってはおトクにならないことがある」と書いています。
正直なデメリット
- 単価はいつでも変わる:どの会社も「単価は見直す場合がある」としています。今の単価の差が10年続くとは限りません。
- 高単価は条件付きが多い:23円は半年間だけで、対象の蓄電池を買うことが条件です。蓄電池の代金を考えると、単価だけで選ぶのは危険です。
- 売るより使う方が得な場合が多い:買う電気は1kWhあたり30円台、売る電気は8円から11円台です。卒FIT後は、昼に使う量を増やす方が効果が大きいことがあります。
- 手続きの時期:出光は満了の4から6か月前に届く「買取期間満了のお知らせ」の情報が申込に必要で、手続きに2週間から1か月ほどかかるとしています。満了の直前に慌てないよう、通知が来たら動くのが安全です。
次の一歩
- 届いている「買取期間満了のお知らせ」で満了日を確認する
- 過去1年の売電量を検針票で確かめ、上の表で差額を見る
- 売るか貯めるか迷うなら、卒FIT後「売る vs 貯める」計算機で比べる
蓄電池を足す場合の補助金は神奈川の蓄電池補助金2026にまとめました。